
今回は東京都江戸川区にある「友の湯」さんにインタビューをさせていただきました!下町であるここ江戸川区では多くの商店街、家業持ちの方がいらっしゃいます。
そんな中、お話を聞くの友の湯を先月11月に引き継いだばかりの岩崎大介さん。今回も銭湯ドキュメンタリーを発信している「湯のウラ」さんのご紹介で、家業エイドもお話をお聞きできました!
友の湯さんでも継ぐ時にいろいろな葛藤があったそうです。
自己紹介をお願いします
友の湯2代目の岩崎大介です。41歳です。
友の湯は昔この地域で初めて軟水を使った銭湯でして、最近は設備をガラッと改装しました。
新しくなったサウナが今は流行ってます。サウナーの人もきますけど、昔からの常連さんにも愛されてる銭湯です。
サウナが人気なんですね!どんなサウナなんですか?
スチームサウナです。他の銭湯はドライサウナが一般的なのですが、うちはスチームにしてます。これが激熱で人気です。サウナーの方々がポスターを作ってくれたりで、ちょっとした話題になってます。
ここの友の湯を継いでまだ1ヶ月もしないと聞きました。
なぜ継いだのでしょうか?
何十年もお店をやってると施設が老朽化してきて。
改装工事をしようということになったんです。その時の改装費などを銀行からの融資で賄ったのですが、そこの連帯保証人になったのがキッカケです。両親の身体面も気になり、ここの店を無くさないために継ぎました。
銭湯を続けるのかももちろん話しましたが、両親の意図を汲み取り、僕としても何か恩返しをしたい、親孝行をしたいという思いがありました。それで、三兄弟なのですが、一番3男で継ぎやすい状態にもいた僕が継いだわけです。
継いで1ヶ月ほど経ちましたが、働いてみてのやりがいはありますか?
お客さんに「いい湯だったよ」って笑顔で帰ってくれた時ですかね、
その瞬間は嬉しいです。
それ以外は仕事としてやっていくしかないと思っているので、やっていますが、そういったお客さんのおかげでモチベーションが上がってます。
友の湯としても、これからは新しいお客さんが来るようにしていきたいと思ってます。
嬉しいことにサウナも話題になっているので、そこを推していきたいなと。
家業を「継ぐ/継がない」問題は数多く存在しますが、岩崎さんの立場からそれに対しての想い、考えはありますか?
まあ、正直難しいなと思います。
親の本心と子供の本心は違うと思うし、子供が初めから継ぎたいならいいけど、そうじゃない場合も多く、その理由はいろいろあるのではないかと思います。
自分の場合は継がないといけない状況になっちゃったから継いだというのも強かったので。
なので周りの人の気持ちは正直わからないですし、そう簡単に答えられないなと思います。
逆にみなさんがどういった思いで継ぐ、継がないを決めたのか聞いてみたいですね。
「銭湯がすごく好きで継いだ」という方が多い中、ある意味「継がなければならない」そんな状況にいた岩崎さん。これも一つ「家業を継ぐ」ことのリアルなのかもしれません。
お話を通して、岩崎さんの真面目さ、愚直さを感じました。これからもサウナを強みに、地域の方、サウナーの方が喜ぶ銭湯を作り上げていかれるのが、とても楽しみです。
