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身内が事業を営んでいる家庭でよく悩みとして挙がるのが”誰が家業を継ぐのか”。

この問題は、今経営の最前線にいる現役世代にとっても、将来継ぐかもしれない後継者世代にとっても非常に大きな問題です。

「家業を継ぐ」とはどういうことなのか、どんなメリット・デメリットがあるのか、しっかり把握したうえで判断できるでしょうか?

そこで今回は「家業を継ぐ」ことに対する一般的に考えられるメリット・デメリットについてご紹介いたします。

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そもそも“家業を継ぐ”とは?

ずばり“家業を継ぐ”とは「会社の経営権を譲り受ける」ことです。

特に親族間で営まれてきた会社について、経営権を譲り受けることを指します。つまり、家業を継いだことによって後継者は会社経営者になるわけです。

それでは家業を継ぐことには、具体的にどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか?

家業を継ぐメリット5選

1.基盤がある状態で経営ができる

自ら事業を立ち上げるのと異なり、顧客・従業員・店舗やサービスと言った会社運営に必要な事柄が既に整っています。先代からの顧客を引き継ぐことができれば、経営者としての経験が浅くても一定の収入を安定して確保しやすいです。

また、会社経営に関わるノウハウや会社独自の技術等も先代から引き継ぐことができるので、自分で一から立ち上げるよりも安心して事業運営を始められます。

2.就職するのに比べて裁量権が多い

家業を継ぐということは、自分が事業主になるということです。

つまり、仕事量や忙しさなどをある程度自分で調整することが出来ます。

会社勤めをしていると自分の仕事量の調整を自分自身ですることはなかなか難しいですが、自分が会社のトップになることで、その裁量を得ることができ、仕事とプライベートを上手く両立しながら働くことができるでしょう。

3.定年退職・リストラの心配がない

自分が経営者となることで突然職を失うリスクがなくなります。

会社勤めの場合、勤めている会社の業績によっては何の前触れもなくリストラを勧告される可能性はありますが、家業を継ぎ、自分自身が経営者となれば自分の能力に関わらず職を失う心配がなくなります。

また、定年を自分で決めることもできます。

一定の年齢になったから退職・引退するのではなく、70代・80代になっても自分の判断力が衰えないうちは仕事を続けることができます。

4.会社勤めより収入が上がる可能性がある

事業で得た利益をどう処分するかについて裁量があるので、事業が順調であればサラリーマンよりも収入が上がる可能性があります。もちろん自分の能力次第ではありますが、自身の頑張りが収入に結び付きやすいことはモチベーションになるのではないでしょうか。

5.引退間際まで会社のためを思って判断できる

自分が引退するその瞬間まで会社・事業のために動けることは家業を引き継いだ事業主の特権です。自分の子や孫などの親族に継承して継続してもらうことや第三者に事業を売却して手元にお金を残すという選択もすることが出来ます。

家業を継ぐデメリット5選

1.会社勤めより経済的な安定感が少ない

家業を引き継ぐということは自分自身が経営者になるということであり、よくも悪くも自分自身の能力が事業の安定性に直結します。自分の能力が高ければ収入のアップが見込めますが、逆に能力が及んでいなければ収入が下がる可能性があります。

経済的な安定を求める人にとっては、不安要因の一つになるかもしれません。

2.従業員との関係に苦労する可能性がある

会社に雇われているサラリーマンと異なり、家業を引き継いで事業主となるということは雇用主になるということです。

被雇用者の立場からは想像できなかった雇い主としての独特の苦難が多かれ少なかれあることでしょう。

また家業を引き継ぐ場合、先代の頃からのベテラン従業員との関係性に悩むということもあります。何かにつけ先代と比較されることがあるかもしれませんので、継ぐ前に覚悟が必要と言えます。

3.負債も引き継ぐことになる

事業承継では会社に関係するありとあらゆるものを引き継ぎます。事業やそれに伴う建物・お金・顧客などをを引き継ぐことは大きなメリットですが、それと同時に会社が抱えている負債も引き継ぐことになります。

継承を決断する前に、会社としての借り入れがあるのか・あるのであればどのくらいあるのか、先代にしっかり確認しておきましょう。

4.自分の能力次第で損失を出してしまう可能性がある

家業を継ぐということは、良くも悪くも”自分次第”であると言うことです。

前述のように一般的なサラリーマンよりも大きなお金を手にすることもあれば、逆にお金を失ってしまう可能性もあります。

そうならないためには、経営に必要な知識・ノウハウをしっかり勉強しておく必要があります。

会社経営には税金、財務、会計、マーケティング、その業界ならではの専門知識や技術など幅広い知識が必要なので、事業を継承するときはしっかり準備しておきましょう。

5.事業の継承・転換が難しい

「事業を引き継ぐ」ことは口で言うほど楽なものではありません。一般的な会社経営のための知識を備えるだけでなく、その業界・会社特有の事情も理解する必要があるからです。

特に、先代=創業者で規模を拡大してきた会社である場合、その親族であっても事業を引き継いで無事に会社を存続させられるとは限りません。それだけ、会社ごとに入念な準備が必要です。

また、長く顧客から愛されてきた会社であればあるほど、事業転換は難しくなります。

長い歴史の中で培われてきた技術・サービスがなくなることは惜しまれるかもしれませんが、事業として時代に合わせて変化が必要な時は、思い切って転換する勇気も必要です。

家業の悩み相談はどこが良い?

継ぐか継がないかも含め、家業持ちにはたくさんの悩みが付きまとうものです。

では、”家業特有の悩み”はどこに相談すれば良いのでしょうか?

例えば、法律や会計などの専門領域は弁護士・会計士・行政書士などの専門家に相談すると安心できます。

また、中小企業庁といった国の機関でも経営に関する相談や事業承継等の相談にのってもらうことができます。

身近なところでは家業が所属している組合や、同じく家業を持っている仲間に相談してみるのもいいかもしれません。

このように、家業の悩み事の相談先にはたくさんの選択肢があります。

その中で「まずはラフに相談したい」のであれば同じ家業持ちの方に相談するのがおすすめです。

家業エイド運営、もしくは家業エイドTALKにいる家業持ちユーザーさんに気軽に声をかけてみてくださいね。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

家業を継ぐという決断は人生の中でも非常に大きな決断となります。継ぐ決断・継がない決断のどちらするにしても、自分自身で責任を持って決めきることが重要です。

継いでから背負うものの大きさに尻ごみしてしまった方もいるかもしれませんが、逆にだからこそ得られる視座や世界に広がりがあるものです。

この記事が皆様の決断の一助になっていましたら幸いです。

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