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家業エイドは家業を継ぐ人・継がない人・迷っている人など、”家業”をキーワードに様々な人が集まるコミュニティです。全国の家業持ちと繋がって、自分らしい家業とのかかわり方を見つけませんか?

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家業エイドで家業持ちと繋がっていたことによって、家業持ち特有の悩みや困難を安心して相談でき、色々な角度から助けてもらうことができた。そう語ってくれる家業エイドメンバーを取材しました。お話を聞いたのは、砂町銀座の青果店さんを第三者継承した原詩織さん。家業エイドメンバーと深い関わりを持ち、お互いのできること・得意なことで助け合って、無事青果店さんを継承しました。

ヤス:

まずは簡単な自己紹介をお願いします。

原詩織(以下、原さん):

フルーツアドバイザーの原詩織です。

出身は島根で、大学では微生物、大学院ではワインの乳酸菌の研究をしていました。

お酒が好きだったので、本当はお酒関係の仕事につきたかったのですが、就職氷河期だったため、新卒で医療系の営業職に就きます。

その後、何回か転職していくうちにフルーツの直販の会社に入り、そこで国産のフルーツに魅了され、自分自身の勉強のためフルーツアドバイザーの資格を取ります。

一度、違う仕事を経験したのち、その会社が新たに通販事業をはじめるとのことで、また果物業界に戻ってきました。

現在は大田市場を拠点にフルーツ専門のサブスクリプションサービスを展開しながら、第三者継承で引き継いだ砂町銀座の青果店さんを営んでいます。

「継ぐ・継がない」以外の第三の選択肢

ヤス:

ご実家が家業持ちというわけではなさそうですが、家業エイドに参加したきっかけは何だったのですか?

原さん:

最初は農家の跡継ぎが集まるコミュニティ、セガレ・セガールを通して家業エイドのイベントを知りました。

果物業界に身を置いている人間として、たくさんの果物農家さんと繋がれればと思い、イベントに参加しました。

実際に家業エイドのイベントに参加してみると、登壇者のお話がとても面白かったです。

特に父親が折り紙作家という新宮さんのお話は、継ぐでもない継がないでもない第三の選択を提示していたのが魅力的でした。私自身、家業は持っていないものの、家を継ぐか継がないかという悩みを抱えていて、継ぐor継がないの2択を選ぶ問題はかなりヘビーだと感じていましたので、とても興味深かったです。

あまりにも面白いコミュニティだったので、私が開催したイベントに来てくれていた長野の農家さんの跡取りの竹内君に、家業エイドを紹介しました。

ヤス:

家業エイドを通じて知り合った方とどこかにお出かけになったことはありますか?

原さん:

千葉県のキャンプ場にみんなで遊びに行ったことがあります。そのキャンプ場は、キャンプあり、酒蔵あり、ヤギありのとてもエンターテインメント性に溢れているところです。運営している方も家業エイドのメンバーです。

あとは、京都で旅館を家業に持つ影山さんのお母さまにも会いました。

ヤス:

第三者承継という選択肢も家業エイドの関わりの中で出てきたものなのですか?

原さん:

第三者承継という事例自体は家業エイド内にはあまりなかったと思います。

ただ、森田さんという方がM&Aのプラットホームを運営していて、第三者承継という選択肢もあるのだと知りました。この時点では、まさか自分が第三者承継する側になるとは思っていませんでした。本当に「気づいたら第三者承継の当事者になっていた」という感じです。

家業持ちの仲間に相談できたのが心強かった

ヤス:

それでは、本格的に第三者承継して青果店さんになるまでのお話を伺っていきたいと思います。青果店さんを継ぐきっかけは何だったのですか?

原さん:

一番初めは、去年(2021年)の9月に知り合いの不動産屋さんから青果店付き物件を紹介してもらったことです。私自身は会社員で、社内でもかなりコアな部分を担っているので、青果店さんをやっている知人に経営を任せるつもりで一緒に内見に行きました。

2階にある住居スペースにも上がらせてもらって、森田青果店の森田さんご家族のことや43年間の歴史、地域との関わりについて話を伺いました。経営を任せようと思っていた知人も、すぐには判断できず一旦持ち帰ることに。ですが、森田さんのお父さんの足の状態がかなり悪く、一刻も早く事業を継承した方がいい状態でした。

そうした中、ハッと思ったんです。

「これは家業エイドじゃん!!」

家を借りるためのお話を伺っていたはずなのに、43年間の青果店さんの歴史や地域との関係性をなくしてしまうのはもったいないと感じ、事業承継を本格的に考え始めるようになりました。そして、まずは家業エイドの仲間にこの事を相談したいという思いでいっぱいでした。

それから、家業エイドの仲間やそれに限らず色々な人に話をした結果、6年間お世話になっている美容師さんが興味を持ってくれて、一緒に事業承継をすることになったのです。

ヤス:

「事業を継承する」と決断できた背景には、やはり家業エイドでのつながりがあったのでしょうか?

原さん:

それはあったと思います。

家業エイドの仲間の話を聞いていなかったら、43年間の歴史も家族が継がないという事実も自分事化できていなかったと思います。

ヤス:

継承するにあたって不安はなかったのですか?

原さん:

不安はそんなになかったです。

市場で働いているので仲卸さんとのやり取りもありますし、店売りや引き売りなどの販売の経験もあったので、今までやってきたことを時間帯を変えてやっていければと思っていました。自分の得意なこと・好きな事を家業とむずびつけている事例は家業エイドで色々見てきたので、そこまで不安ではありませんでした。

と言っても、一人ですべてを成し遂げるのは大変なので、家業エイドで知り合った仲間に色々手伝ってもらいました。

例えば、家業エイド運営スタッフにwifi環境を整えてもらったり、家業エイドメンバーに経営面でのアドバイスをもらったりしました。手伝ってくれた人は家業持ちが本当に多くて、クラウドファンディングの相談にのってくれた人もお母さまが洋服屋さんを営んでいますし、森田セイカ店の運営を手伝ってくれた人も実家が農家さんでした。

家業持ちの方は家業の悩みをわかってくれるので、家業エイドのメンバーであるかどうかに関わらず各方面ですごくお世話になって、有難かったです。

“家業エイド”は悩みを安心して相談できる場所

ヤス:

原さんにとって家業エイドとは何ですか?

原さん:

同じ果物業界でも立場が違う人もたくさんいるのですが、みんな志が一緒である気がして、安心して悩みを相談できる場だと思います。

普段、実家が事業を持っている、家業を継承するか悩んでいるという話をすることは少ないと思います。でも、家業エイドには家業に関わりのある人しかいないので、気兼ねなく話すことができますし、家業持ちの人は家業持ちの悩みをわかってくれている感じがします。

あとは、家業エイドに集まっている人は熱い方が多くて、本当に家業の未来を心配しています。そこのベースがみんな一緒なので親近感があって、仲良くなりやすいと思いましたし、家業に関することを相談して、親身になって受け止めてくれる安心感のある場所だと思っています。

この度、原さんが営む森田セイカ店のECサイトが開設しました!

フルーツアドバイザーの原さん絶賛の国産フルーツが日本全国でお楽しみいただけます。

この機会に一度ご賞味ください!

森田セイカ店ECサイト

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